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2011年12月15日 (木)

「細心かつ入念な備え」

Koushien01

2008年夏の甲子園での出来事です。4対3で沖縄県の浦添商業が競り勝った慶応との試合の後、ある野球取材記者が慶応の最後の打者となった二番福富選手のもとを訪れました。

福富選手は北神奈川大会決勝の東海大相模戦で決勝タイムリー放った勝負強い打者です。この試合では9回2死二塁で、キャッチャーフライを打ち上げてしまいました。

その打ち取った球を、浦添商の伊波投手が捕手のサインに首を振ってから投げています。あの動作に福富選手はなにかを感じて、それが勝負のアヤになったのではないかと思ったため是非取材したいと
思ったのだそうです。

福富選手曰く「それまでの試合では伊波君は首を振ってから投げるとカットボールを投げるケースが多かったんです。それでカットボールを待っていたら来たのはストレートでした」とのことでした。

その記者は真相を知りたくて伊波投手に会い質問しました。「あの首振りは何だったのですか。」すると伊波投手は次のように説明したそうです。

「首振りは、ただ『首を振れ』という山城捕手のサイン。最初からストレートを投げると決まっていました」とのことでした。相手が自分たちの配球を分析していることを見越して、ダミーで首を振って見せたのです。

しかもそこで投じたのがあの試合最速の146キロのストレート。伊波選手のカットボールは130キロ台後半ですから、その差およそ10キロ。差し込まれてキャッチャーフライが上がってしまうのも無理ありません。なんという頭脳的なプレーでしょうか。

そこまで細心かつ入念な準備があってはじめてあの厳しい競り合いに勝利することが出来たのです。

本当に感銘を受けました。

私はどのような職業であれ、人が出来ないとをいとも簡単にこなしていく職人たちを心から尊敬します。なぜならその裏には私たちのまねの出来ないような地道な努力があるからです。

それはまさに伊波投手と山城捕手のそれこそ血のにじむような「細心かつ入念な」準備あるいは努力と相通じるものです。

どのような目標に向かってチャレンジして行くにしても、彼らのようなすばらしい徳質を私たちも得られるように努めたいものだと思いました。

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