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2011年11月15日 (火)

「知恵を求める」

Panji01イエス・キリストが生きていた時代に、高名なラビであり、ラビの中でもさらに優秀で有能な指導的立場にいたヒレルという人がいました。

当時の律法学者やパリサイ人の指導者たちは、最終的にイエス・キリストさまを迫害し、十字架へ追いやりましたが、このヒレルという指導者は非常に良心的な指導者であったと思われます。

いくつか彼の書いた資料を読みましたが、霊感を受けたすばらしいものだと感じました。そのヒレルが青年の頃のお話しです。

ヒレルがまだ若かったころ、彼は「トーラー」(聖典)の研究に打ち込みたいと願っていましたが、なかなかそれだけの時間の余裕がありませんでした。とても貧しかったからです。学びたいという彼の燃えるような願いもかなえることはできませんでした。

でも、あるときついに彼の心からの願いをかなえる手だてを見つけだすことができました。彼は体力の許すかぎり働き、わずかな収入の半分で生活しました。そして、残りの半分をヒレルは学校の門衛に差し出した。

「このお金はあなたにあげます」と彼は言いました。「そのかわり、学校に入れて授業を受けさせてください。そうすれば、賢人たちの言葉が聞けますので」

数日間、このようにしてヒレル青年は授業を受けることができました。でも、お金が乏しくなってパンを買うことすらできなくなってしまいました。

彼を落胆させたのは飢えではありませんでした。門衛が学校に入るのを固く拒んだことでした。

でも、彼の一途な気持は、この困難をも克服しました。学校の窓を伝わって、彼は窓じきいのところに横になりました。そこからは中の様子も見えたし、話し声も聞こえてきました。その日は安息日の前の夜で、体が痛くなるほど寒い日でした。

翌朝、ラビたちがいつものように学校にやってくると、空は晴れているのに部屋の中は薄暗くなっていました。なぜ、こんなに薄暗いのかラビたちは原因を捜しました。

すると、部屋の外の窓じきいに人間が横たわっています。しかも彼の上には雪が白く積もっていました。それは半分凍てついた哀れなヒレルの姿でした。一晩中、彼はそこに横になっていたのでした。

それからというもの、学問が出来ないのを貧しさのせいにすると、ユダヤではこのように質問されるようになりました。

「あなたはヒレルより貧しいですか?」

このように熱心に聖典より知識と知恵を求めたヒレルは、後にユダヤの多くの弟子を持つ偉大な指導者の一人になりました。このヒレルの不屈の物語は、後世のユダヤの若者たちへの大きな励ましとなっています。

啓発の書にも、次のように記されています。

「富を求めずに、知恵を求めなさい。そうすれば、見よ、神の奥義はあなたに明らかにされ、そのとき、あなたは豊かにされる。見よ、永遠の命を持つ者は豊かである。」(教義と聖約6章7節)

自らの幸福に関わる真理を熱心に求め、そしてそこから知恵を得て、真の喜びを得られるように努めたいものです。

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