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2007年11月 8日 (木)

「黄色いハンカチ」

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今日、「黄色いハンカチ」というアメリカで実際に起こった出来事に関する記事を読みました。

めっちゃくちゃ感動して久しぶりに泣きました。

家内に話したら、「とても有名な話よ。同じような話が確か高倉健が主演する山田洋次監督の映画にもなっていたはずよ。」とのこと。

知らなかったのは、どうやら私だけみたい……です。(^_^;)

でも、それはどうでもいいんです。

まだ、聞いたり、読んだり、観たりしたことのない方、是非お読み下さい!

ちょっと長いのですが、本当に泣けますよ!!

1957年春の週末のある日、シカゴの下町にあるバスターミナルからセントルイス経由で南部に向かう1台のグレイハウンド長距離バスが出発しました。

中には、イースター休暇を故郷ですごすために数人の学生たちが乗りこんでいました。

身軽な服装で、ギターなどをかかえて、楽しい旅行に今出発したところです。

バスは快スピードでイリノイ州の豊かな農業地帯を南下します。

ところで同じバスにひとりの初老の男が乗っていることに、若者たちはだいぶ前から気づいていました。

そうとう痛んだ灰色の服を着て、荷物といったら薄汚れたボストンバッグひとつ。

疲れ切ったその顔は、物思いに沈んでいるようでした。

やがてバスは、とある小さな町の郊外にあるレストランの前に停車しました。

30分の間休憩です。

その間に乗客たちは昼食を食べるためにみんな車をおりました。

しかし例の男はひとりバスの中に残っていました。

やがて時間がきてバスは再び走り出しました。

車中はまたにぎやかになりました。

そしてふたたび休憩地に着いて、みんなは冷たいものを飲み、ハンバーグなどを詰め込みました。

今度はその男も車を降りましたが、店のすみでコーヒーを一杯すすっただけでした。

学生たちは、この男のことが少し気になり出していました。

「あれでお腹がすかないのかなあ。」

「お金がないのかしら……。」

ひとりの女子学生が思い切って声をかけました。

「おじさんサンドイッチをひとついかがですか。」

男は微笑して、ひとつ取り、礼を言いましたが、あとはどんなにすすめても、それ以上は取ろうとしませんでした。

こんなことがきっかけで、この口の重い男は手短にぽつりぽつりと身上話を始めました。

彼は過去5年間刑務所にいました。

3日前に仮釈放されたばかりです。

実は、5年前に彼は刑務所から妻に手紙を書いたのです。

「おれのような男を待つ必要はない。よい機会があったら再婚しなさい。ただ子供たちだけは愛してやってほしい。今後文通も必要ない。」

バスの中はしーんと静まり返ってしまいました。

学生のひとりがたずねました。

「それなのに、あなたは今、その奥さんの所へ帰ろうというのですか。」

男はいらいらしたようにこう言いました。

「釈放と同時に、私は何年ぶりかで、もとの住所宛で女房に速達を出しました。今でもそこに住んでいるかどうかもわからないんですがね。私はこのバスの時間を知らせてこう書きました。『もし迎えてくれるなら、村はずれの樫の大木にハンカチを結びつけておいてくれ』と。もしハンカチがなければ、私はこのまま乗り過ごして行くつもりです。」

今やバスの乗客はひとり残らず、彼の運命の瞬間を、胸を押しつぶされる思いで待ちました。

もう雑談する者もいなくなり、バスのエンジン音だけが快調に響いているだけでした。

やがて男がぽつりと言いました。

「次の村です。教会の塔が見えはじめたら、右側にやがて樫の木があるはずです。」

乗客はみな右側の座席に移り、じっと外をながめました。

バスが小さなカーブを切ると、遠くに教会の尖塔が見えてきました。

「ああ、私は見ることができない……。」とその男はうめくように言いました。

「おじさん、目をつぶってらっしゃい。私たちが見ています。」

男は目をとじて、何か祈っているようでした。

2分の後、バスの乗客は見ました。

夕焼けに映える空を背景にそそり立つ樫の大木を……。

その枝という枝に、何十枚、いや何百枚もの黄色いハンカチが、まるで黄金の花を満開に咲かせたように'結びつけられて、春の夕風にゆれて輝いているのを……。

バスの中には歓声とすすり泣きの声がわきあがりました。

運転手は、高らかにクラクションを吹き鳴らして、その木の前にバスを臨時停車させました。

学生たちがギターの伴奏で歌う「ゴーイング・ホーム」の歌声の中を、その男は涙でくしゃくしゃになった顔をふり向けて、「皆さん、ありがとう」「皆さん、ありがとう」とくり返しながら、バスをおりていきました。

「家族の愛」と「赦し」が如何にすばらしいものであるか、骨の髄まで味わい、再確認しました……。

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