「46年ぶりの奇跡の再会-2」
沖縄のあるFM放送を聞いたという友人からの感動物語「46年ぶりの奇跡の再会」の続きです。
母の姉との46年ぶりの奇跡の再会を果たし、その女の子と母はハワイから帰国しました。
ハワイでの夢のような日々から現実に戻る2人ですが、あの強烈な感動はしばらく2人を温かく包みました。
母を姉に逢わせることができた、少しでも親孝行の真似事ができたとの自己満足にも浸れました。
そんな中、親子の会話の中で「次は、お父さんだね」という言葉がポロリと出てしまいました。
自分で口にした言葉に、彼女自身が驚きました。
「これはどういうことだろう」しばらく自問自答し、そして考え込んでしまいました。
そして彼女は決意したのです。
「母を父に逢わせよう」と。
思い立ったらすぐに行動に移すのが彼女の信条!
何を考えたのか、急に英会話教室に通い出しました。
お父さん探しは、本気らしい。
学生時代、一番に苦手にしていたのが、英語だったのですが……。
英会話教室に通っているのは、母親には内緒だったと言います。
彼女はその教室の講師に、親父について相談しました。
彼曰わく「何か、手掛かりはありますか?」
「まったくありません」と答えたのですが、
しばらく考えて、「そうだ!」と膝を叩くと一目散に家に走り出しました。
持って来たのが、一通の手紙と親父の写真でした。
すり減った手紙の上書きは、とても読みづらいものでした。
アメリカでは、住所と同様な働きする番号があるらしいのですが、その番号にしてもかすれて一数字みえません。
コンピュータに、考えられるすべての数字を入力していくと、それらしき番号にぶつかりました。
検索の結果、父親と同姓同名のリストがズラリと表示されました。
これまた根気強く、一件一件当たっていきました。
その気の遠くなるような作業の末、英会話講師がついに父親を見つけたのです!
まさに、奇跡でした!
「マリア、分かった。はい、お父さんだよ」と電話を渡されました。
「ええ…………っ!! 何と言えばいいの?」
「ハローと言えばいいよ。」
話せるはずもない彼女は、ただオロオロするばかり。
見かねた講師は電話を代わり、事情を説明、ついに再会の約束を取り付けてくれたのです。
奇跡は続くものですね!
今回は二週間の休暇を会社から頂き、父を訪ねて三千里、アメリカへ。
英語が話せない彼女だけでは心許ないということで、今回英会話の講師が同行してくれることになりました。
今年7月、彼女は、先発隊ということで、母親を連れずに英会話講師と二人で渡米。
自分と母を捨てた父親に対する憎しみは彼女の中にはすでになく、親父に会う時に一番心配し悩んだのが、自分が行くことによって父の家庭にヒビを入れないかということだけでした。
しかしながら、それも老婆心。
感動の再会の後、新しい奥さんを「お母さん」と呼ぶようになりました。
母が2人出来て、本当に嬉しいというのです。
次回には、沖縄の母を連れて渡米する予定だそうです。
現実は、まさに小説よりも奇なりです。
私自身の中には、父親に対する割り切れないものがまだ残っていますが、それを克服した彼女の赦しの心のすばらしさには感銘を受けました。
母への愛と感謝に根ざした恩返しの一念が生んだ感動の再会物語でした。
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