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2006年5月13日 (土)

黄金言葉-てぃんさぐの花

Housennka01 先日母から鳳仙花(ホウセンカ)の苗を一株いただきました。

畑で自然にはじけた種から芽を出し、大きく成長したものです。

以前にも少し紹介しましたが、鳳仙花のことを沖縄では「てぃんさぐ」と呼んでいます。

この「てぃんさぐ」の花にまつわるすてきな琉歌があります。

いわゆる人の道を指し示し、良き事柄へと人を誘う珠玉のような黄金言(クガニクトゥバ)、先人の深い洞察と知恵に基づいて語られた数々の格言を歌にしたものです。

  「てぃんさぐぬ花」

1.「てぃんさぐぬ花や 爪先に染みてぃ 親ぬ諭言や 肝に染みり♪」

  (ティンサグヌハナヤ チミサチニスミティ
   ウヤヌユシグトゥヤ チムニスミリ)

(意味)
鳳仙花の花びらを指先ですりつぶし、出てきた淡いピンクの汁を爪につけて染めると、その色は決して落ちることがありません。そのように、父親や母親の教えを決して消えることのないように心に染め、すなわち心に深く留めて、それを行いなさいという意味の歌です。

2.「天ぬ群り星や 読みば読まりしが 親ぬ諭言や 読みやならん♪」

  (ティンヌムリブシヤ ユミバユマリシガ
   ウヤヌユシグトゥヤ ユミヤナラン」

(意味)
天の群星は数えようと思えば数えることができるが、私たちの幸福を願い情愛を込めて語られる親の教えは数えることができない。

3.「夜走らす船や 北極星みあてぃ 我なちぇる親や 我どぅみあて♪」

  (ユルハラスフニヤ ニヌファブシミアティ
   ワンナチェルウヤヤ ワンドゥミアティ」

(意味)
夜航海する船は北極星を目当てに進みます。同じように私を産み育ててくれた親は私の成長と幸福を目当てとして努めてくれます。

本当にすばらしい黄金言葉だと思います。

私たちのことを本当に愛し大切に思ってくれている両親が、その子や孫たちの幸せを願って与える正しい教えや諭しを、真に心に留めて行い、その期待のままに幸せな人生を送ること、もしかしたらそれが物やお金に勝る最も大きな親孝行-ご恩返しかもしれません。

母からいただいた鳳仙花の苗を大切に育てながら、それを見るたびに上記のことを思い起こすよう努めたいと思います。

※「琉歌」とは奄美・沖縄・宮古・八重山諸島に伝承される
  叙情的短詩形歌謡の総称。
  短歌形式の琉歌は、8・8・8・6の30音からなる定型短詩です。



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