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2006年3月 4日 (土)

父の85歳の生年祝い

先日、私の父の85歳の生年祝いを催しました。

たくさんの兄弟姉妹(おじやおば)たち、たくさんの子や孫たちに
囲まれて父はとても嬉しそうでした。

四十人を超える親族に囲まれて、子や孫たちの歌や踊り・演奏に、
終始父の目頭は熱くなっていました。

私は、この日のために、編詞・作曲した父に捧げる歌を準備しました。
父への尊敬と感謝を込めて以下のように歌いました。
タイトルは、「ただの父」です。

これは、私の父だけでなく、母をはじめ、父のように
愛する家族のために働くすべての方々への心からの賛辞です。

ブログ始めに当たって、みなさんにプレゼントします。

         「ただの父」

     ただの父 …だけど 一番立派な人

     ただの父は 疲れ切った足どりで
     日々の仕事から 小さな家に帰る
     お金も名誉も 持っては来ないけれど
     どんなに働いたかが よくわかる
     家族の喜ぶ声聞き 姿を見て 父の心は躍る
     父の帰りを その声を 皆が待ちわびてるから

     ただの父に 愛しい子供が七人
     数え切れないほどいる 父親の中のひとり
     だけど 日々の仕事に汗水流し
     生活の重荷 ひとり身に背負う
     それでも 不平のひとつ 弱音のひとつ 決して口にしない
     父の無事を 祈りつつ 家で待つ家族のため

     ただの父には 富も名誉も何もない
     数知れない群衆の中の ひとりでしかない
     けれど 毎日額に汗を流す
     眼の前に立ちはだかるものがあれば
     どんなにつらくとも どんなに苦しくとも
     黙って立ち向かう
     それらはすべて 他の何にも増して 愛する家族のため

     ただの父 だけどいつでも精魂込めて
     小さな子供たちのため 道を切り開く
     愛する母と共に 手をとり合って
     不屈の勇気もって 立ち向かう
     今は亡き祖父も そうしてくれたからと
     無言で 僕らを諭す
     時はめぐって 今僕らも 父が歩いた道歩むよ

     これが父にささげる 僕らの詩

     ただの父 …だけど 一番立派な人

人前で、涙など決してみせるような父ではありません。
でも、今にも落ちそうな涙を必死にこらえているのがよく分かりました。
あまり見つめると悪いので早々に視線をそらしましたが……。

最後の謝辞をたどたどしく述べる父の顔は、喜びとみんなへの感謝でくしゃくしゃでした。

父の父すなわち私の祖父の、父に対する口癖は、
「何事にも誠を尽くせ」だったそうです。

戦前、戦中、戦後の本当に厳しい中、家族を支えるために必死に生き抜き、地獄のような戦禍から這い上がってきた父や母たち。

戦争により将来の夢も希望もすべて打ち砕かれ、自暴自棄になりかけた父を支えた言葉、それが、祖父の「何事にも誠を尽くせ」でした。

終戦直後母と結婚し、7人の子供を抱えつつ、物のない時代を必死に働き、生き抜いてきた父、そして母の生きざまは、「家族への誠」そのものでした。

当時の極貧の生活からしたら、今の幸せはまさに夢のようかもしれません。

父の幸せそうな笑顔を見ながら、本当に苦しい厳しい時代を立派に生き抜き、私たちを育ててくれた父への感謝を込めて次のように琉歌を詠みました。

  まくとぅ ちゅぬ あとぅ         うむぐとぅ        ちゆ さか
  「誠ある人の 後やいちまでぃん 思事んかなてぃ 千代ぬ栄い」

(誠ある人は 後々にはいつまでも 願い事もかない 千代にわたって栄えるものだ)

新たな仕事を始めるに当たって、祖父の「何事にも誠を尽くせ」を私のモットーにしたいと思います。

今はどんなに苦しくても、あきらめないで頑張り続ければ、必ず夢は実現し幸せになれるのです。
これは、"Happy Life Realize"(ハッピー・ライフ・リアライズ)のモットーでもあります。

みなさん、一緒に頑張りましょう!

           ※ 「琉歌」とは奄美・沖縄・宮古・八重山諸島に伝承される
              叙情的短詩形歌謡の総称。 短歌形式の琉歌は、
             8・8・8・6の30音からなる定型短詩です。

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